もししがないフリーライターがプロの事業戦略家に出会ったら第七章

黒田周兵という人物

 出会って2、3回目のお互いよくわかっていな者同士なのに、人生相談してアドバイスをもらう関係というのもまたよく分からなのですが、黒田さんとお話ししていくうちに、彼のビジネスでの真の姿が徐々に浮き彫りになってきたのです。

 彼は自らのことを”事業戦略家”と呼んでいます。あまり聞きなれないワードですよね。この自己紹介をされただけだと、結局何をしている人なのか分からないと思いますが、それもそのはず。

 事業戦略家というのは、個人事業主や企業向けに事業売上拡大の相談を請け負い、マーケティングからビジネスモデルの構築、十何年先の事業戦略構築をトータルサポートする人のことを言うからです。(黒田周兵の経歴はこちら)

 正直、ここまでを全て再現性を持って形にできる人はおそらくいないません。だからこそビジネスの本質が見えているし、誰もがつまずくポイントや改善策も知っているのです。彼自身も会社経営経験者でもあることから、その知識も生かした事業戦略で、これまでに年商1000万〜億超えの企業を次々排出しています。

 そんなすごい方だったとは露知らずだったのですが、そんな実績を他人にひけらかさない品性と人徳溢れる知性も兼ね備えていて、まさに人間国宝という言葉がぴったりな方だなと僭越ながら思っていました。

 当時、ファイナンシャルプランナーの勉強もしていたという彼は、私の今後のライフプランについて誰よりも親身に考えてくれました。この頃私は、自分が今後どういった人生を歩みたいのか、正直分からないでいました。分からないというより考えるということを放棄していたのかもしれません。他でもない自分の人生のはずなのに。何か不具合が起これば人のせい、環境のせいだと思っていた、そんな私の他責の人生を、やはり黒田さんは見抜いていたのかもしれません。

 正直、自分が結婚や出産をしているイメージも、そもそもそんな相手もいなかった私は「なんとなく一生独り身で生きていく気がします。」と黒田さんに打ち明けました。そんな私の話を聞いた黒田さんは「じゃあ、独り身で生きていくには何年後にこうなっていて、資産はこのくらいで、それによって今やるべき仕事なんかも変わってくるよね。」という一生涯のプランを念密に逆算して計画立ててくれたのです。

 「もし結婚したくなったとしたら、そのパターンも考えておかないといけないね。そうなると何歳までに結婚したいか、子供は何人欲しいか考えた上で、子供の養育費なんかも諸々試算に入れると世帯年収はこのくらい必要だから、今からこれくらいの年収を稼げるようにしないといけないね。」など、私が今まで考えるのを避けて、成り行きで生きようとしていたことを具体的に数値化したライフプランの提案をしてくれたんです。まさかここまで他人の人生にいい意味で干渉してくれる人がいるなんて、と驚きを隠せなかったのを覚えています。

 そんな黒田さんから「日本でも10本の指に入る上場企業の会長からお笑いライブ鑑賞に誘われたんだけど、はるかさんも行きませんか?」というこれまた突拍子もないお誘いをいただいたこともありました。

 前回のタワーマンションでのパーティーも、そういう場に行き慣れていなかったせいか凄まじい気疲れをしたのが記憶に新しかったのですが、まだ上があるのかと若干怖じけずいていたのは秘密です。そんな未知の方にお会いするなんてとこれまた怖気付きましたが、ここは覚悟を決めていくしかないと自分を奮い立たせました。実際お会いした日は軽くご挨拶させていただいた程度でしたが、なかなかお会いできない超一流の方と言葉を交わせたという幸福感はこの上ないものでした。

 もしこれを読んでいるあなたが、そんな人にお会いする機会があったら、ぜひ覚えていてほしいことがあります。

 超一流の人は忙しいです。1日に何十、いや何百人の人たちに名刺をもらう日があることもざらではありません。正直印象の薄い人や、何をやっている人なのかよくわからない人のことなんて微塵も覚えていないと思った方がいいかもしれません。某上場企業の会長さんは何かしらのパーティーに参加した日には名刺を2000枚ももらうらしいですが、全てシュレッター行きだそうです。

 そしてそんな方々は何より、時間の使い方が何よりも一番大切だということもわきまえている方が多いです。そんな人相手に、とりあえず話聞きたいとか、会ってみたいなんていうふわっとした理由でお会いするのは失礼だということを念頭に置いておくべきだと思っています。

はるか
私が人に会う活動をしていた頃は、正直この意識付けが全くできておらず、自分を変えたいがための私利私欲で人に会っていました…

相手のは相手の貴重な時間があるし、それを割いてまで会ってくれた人に対してなんとなく話したいというのはやり不躾なのではと思ってしまいます。正直この子は何で私に会いに来たんだろうと思われた方も中にはいらっしゃったかもしれません。恥ずかしい限りです…。この場を借りてお詫びいたします。

もし人に会う、さらには自分お仕事に繋げたいのであれば、最低「自分は何者で、あなたにこんな価値提供ができますよ」というところまで言えないと、相手の時間を無駄にすることになるということを念頭に置いて欲しいと思います。

そうすれば、相手方はもちろん自分自身も不毛なやり取りをしなくて済むんじゃないかと思います。私のようにとりあえずで人に会うことはできれば避けることをおすすめします。もちろん友達として飲みにいきましょとか遊びましょうとかだったら全然OKだと思うので、友達のいない私をむしろ誘ってくださいお願いします(泣)

第八章誰にも言えない過去へ続く…