もししがないフリーライターがプロの事業戦略家に出会ったら第二章

突きつけられた現実

ある日、特に更新はせずともタイムラインを眺めつつ細々と続けていたTwitterで、とある人物のツイートが目に留まったのです。その方はブログで月に何百万も稼いでいる人で、その界隈では超がつくほどの有名人でした。ブログでお金を稼ぐ…?ブログって日々の出来事を日記みたいにして綴るものだよな。それだけでお金を稼ぐってどういうこと?私はその人の活動に一気に興味を持ちました。

人間というものは楽をしようとする生き物なんですよね。いかに働かずしてお金を稼げるようになるか、その方法を知ってしまったらそこにしか意識がいかなくなってしまいます。私もその中の一人でした。

マッサージのお仕事はやりがいもあって楽しいし、生活する分には困らないくらいのお給料はもらえていたし、特に不満はなかったはずなのですが、よくよく考えてみると結構危ない綱渡りだということに気づかされるのです。体力仕事ではあるから体には限界があるし、もし病気や怪我で体が動かせない状況になったらどうやって食っていけばいいのか

若い頃、とくくっていいのか分かりませんが、自分に限って絶対病気になんかならないし、怪我で動けなくなることなんてありえないという謎の自信に満ち溢れているじゃないですか。でもそれは当事者意識がないだけで、数年後、数日後、明日、いや数十秒後に何が起こるかなんて、本当は誰も知らないはずなんです。当然のようにまた明日が来るなんて保証は、どこにもないんですよね。

その危機感に苛まれた私は、今自分が置かれている状況に絶望を覚えてしまったのです。このままではまずい、自分が働けなくなってしまってから何か打開策を講じているようでは遅すぎる。そう思った私は、ブログで稼いでいる人たちはどんなことをしているのか調べ始めるようになりました。

ブロガーと呼ばれる界隈の人たちのツイッターを眺めていると、その人をフォローしている多くのフォロワーの方々のプロフィールにアフィリエイト、副業、投資、不労所得、ネットだけで○百万稼いでますなど、某ネズミ王国のパレードを眺めているようなキラキラしたワードのオンパレードで、単純な私は胸の高鳴りを抑えられなくなっていました。

こんな世界があるなら何でもっと早く教えてくれなかったのよ!と誰にいうでもなく一人盛り上がっていました。ネット上だけでお金が稼げるようになったら、最悪寝たきりになったとしても、指先さえ動けばパソコン操作はできるから仕事が続けられる環境が作れるな、そう思っていたのです。

そんな矢先、母から借金があることを告げる一通のLINEが届きました。私には3つ下の弟がいるのですが、その弟が高校を卒業し、大学に上がるのと同時に両親が離婚。私と弟は母の元に残り、弟が大学を卒業するまで母が一人で生活をやりくりしてくれていました。私が東京で仕事したいというわがままを言った時も「本当は出て行ってほしくないけど、やりたいことやり遂げて満足したらすぐ帰ってきてね。」と応援してくてました。

私がアルバイト生活なったことやマッサージを始めたことは逐一報告して、生存確認も込めて心配かけないようにと連絡は取るようにしていました。生活に余裕が出てきた時には稼ぎの1/4を実家に仕送りしたりして、細々ではありましたが少しでも足しになるようにしていました。

そんな中で突きつけられた借金という二文字。私はてっきり父から慰謝料や養育費をちゃんともらっているものだと思っていたのですが、蓋を開けてみたら慰謝料どころか養育費すらまともにもらっていなかったのです。

田舎あるあるですが、職場やスーパーなどの生活品を揃える施設が遠い場合、車がないと死活問題、ローン・維持費もバカになりません。家のローンも全て母持ち、学費も弟と私は奨学金を借りていたものの、足りない部分は母が払ってくれていました。完全に父親に非があったにも関わらず全て母が肩代わりすることになっていたことを知り、憤りを覚えたと同時に私たちに心配かけまいと、それらをひた隠しにしていた母の状態に気付いてあげられなかった自分の不甲斐なさを感じました。

母と私たちの奨学金返済額を含めると借金額は1500万を優に超えていました。近年問題視されている少子高齢化の影響で日本の経済は衰退の一途をたどり、今の若い世代の人たちに関しては年金が支払われるかも危ういなんてことも示唆されていますよね。もはやお国から年金を払えなくなる可能性があるから、働けるうちに老後資金2000万円くらいは自分で貯めておいてくださいねなんて言われてしまう始末。そんな状況下で母もあと10年もしたら定年を迎えてしまうのに、2000万円貯めるどころかまだ借金の返済中だなんてことを知らされたら、いてもたってもいられなくなりました。

私たちのために自分の時間を犠牲にして背負った負債の返済を一生抱えさせるなんて耐えられなかったですし、今まで苦労した分、定年後はやりたいことやって好きに生きて欲しいと強く思うようになりました。

そのためには私が大金を稼いで、借金を少しでも早く返済させてあげることが先決だなという結論に至り、今のマッサージの仕事を続けるかも含めて、もう一度自分のライフプランを見直すきっかけにもなったのです。マッサージの仕事も給料には上限がありますし、先に述べたように自分な動けなくなってしまったら収入源が断たれてしまう怖さもありましたから、最悪もっと稼げる仕事に転職したり、もう一つ同じくらいの収入源を作れる何かを持っておくなど、色々考えておかないとということを思っていました。

はるか
一つの仕事をやり抜くのは非常に崇高で誰でもできるものではないと思っています。その道に惹かれ、障害をその仕事に捧げる忠誠心や野心は、何よりも自分を高め、強くしてくれます。

しかし、私の周りの人たちは全員が全員そういう人たちではありません。私もそのうちの一人です。仕事というのは生活するために仕方なくやるもの、社会的信用を得るためにとりあえず働いている…。だから仕事に対して執着心はないはずなのに、その仕事さえしていれば生涯安泰という謎の安心感で収まってしまっているように感じるのです。

その危険性にいち早く勘付いた人たちが、最近になって副業や複業といった第二第三の収入源を作ろうとする動きが活発化してきました。

でもまだまだ世間に浸透しきっていないせいか理解が乏しい副業という働き方。周りから副業は怪しいとか、詐欺なんじゃないかとか、いろんな疑念をぶつけられるのも当然です。これから頑張ろうとしている人たちをカモにしようとする人たちがいるのは紛れもない事実ですから。

そんな人たちに騙されることなく、自分のため、大切な人のために今の仕事だけに依存しない働き方を、どんどん模索していってほしいなと思っています。

第三章初ライターの仕事に続く…